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まま・ここっと2024秋号

外構計画は建物と同時進行で

「家を建てた後に予定外の費用がかかった」という人の多くは、後回しにしてしまった外構計画にあります。そこで、ガーデンデザイナーの目線から失敗しない家づくり計画をアドバイスします。

◆設計GL(グランドライン)

設計GLとは、建物をどの高さに配置するかを決める基準です。外構費用や生活のしやすさに影響を与えるため、住宅を建てる際の重要ポイントとなります。設定が高すぎるとポーチの段数を増やしたり、土留めを設置したりとコストがかさみます。駐車場の勾配も高くなり、毎回アクセルを踏み込んで車を停めなければならず不便です。逆に低すぎると勾配が取れずに雨水が貯まったり、隣地の水や土が流れてくるなどの弊害が起きます。

◆境界工事

隣地との境界線に施工する境界工事。意外と費用がかかるため後回しにされるケースがあります。境界工事は、基礎の掘削や下地調整、コンクリートの流し込みなど、重機が必要な作業がたくさんあります。建物の配置次第では家を建てた後では重機が入れずに、すべてが手作業になってしまう場合も。当然、費用も割高になりますので、最初に施工されることをおすすめします。

◆敷地全体のゾーニング

空間を機能や用途別にわけて位置を決めるゾーニング。主に敷地では、建物ゾーン(住宅本体や物置)・庭ゾーン(芝生・デッキ・植栽・菜園など)・バックヤードゾーン(浄化槽や配管経路)・パーキングゾーン(駐車場・駐輪場)・アプローチゾーン(玄関からのスロープ・階段など)に分けられます。住む人の生活動線や道路の位置、日当たりなどの周辺環境を考慮して、浄化槽や駐車場、お庭、目隠しの位置や範囲は家を建てる前から計画することが大切です。
家づくりの計画段階で外構計画も組み込んでおけば、大きな配置換えや追加費用も抑えられます。ぜひ、ご相談ください。

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