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まま・ここっと2020冬号



昨年を振り返ると日本は本当に災害の多い国だと実感します。だかこそ、個々で取り組む防災対策も大切。庭でできる防災対策を考えましょう。

植栽や芝生が防災対策に

植物を活用した防災対策として、昔から防風林がありました。風害から守るための対策ですが、それを一般の民家に応用したのが生垣です。樹木に関しても、火災の拡大を阻止したり、延焼の速度を遅らせる効果の高いものがあります。例えば、自分の家だけでなく、1軒に2〜3本でも植えていくことで、町全体が森になり、地域でできる防災対策になります。
 芝生はぬかるみ対策や水害時にも有効です。芝生をはじめとするグランドカバーが土を養生し、雨水によって土が流れてしまうのをくい止めます。そして、吸収した泥水は植物を通すことで浄化されます。
 震災時に注意したいのは倒壊の恐れがある高いブロック塀。最近では発泡材が入った新素材の壁「スマートFウォール」や軽量なアルミで出来たマルチルーフなど、塀の代用となる外構もありますので見直してみるのもいいですね。


防災の実践は庭あそびで学ぶ

災害時は日常と同じように動けることがベストです。例えば、野外調理。何を使って火を起こし、どのような調理ができるのか、何度も経験しないとできませんよね。そこで有効なのがバーベキュー。庭を第二のリビングとして、週末ごとに庭で食事を楽しむのもいいですね。炭を使ったり、卓上コンロを使ったり、いろんな手段で取り組むと実践的です。ほかにも、テントの設営。これには庭キャンプがおすすめです。設営の手順や快適に眠るための工夫などが役立ちます。庭であれば幼児がいても気軽に取り組めます。
 幼い子どもに防災意識を持てというのは難しいですが、日々の暮らしの中でやっていること、遊びの中で得た経験は体が覚えています。それがいざというときの備えになります。子どもが楽しむ庭には、生きていくための多くの学びが溢れています。

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