ホーム > まま・ここっと > まま・ここっと2021秋号

MAMA.COCOTTO

まま・ここっと

MAMA.COCOTTO

まま・ここっと2021秋号



庭時間が育児を楽にする
核家族のコミュニティを育む

 外構の相談で、子どもの飛び出し防止とプライバシー保護のために家全体を目隠しフェンスや外壁で囲いたい、といった話を伺うことがあります。もちろん、ご希望に沿うことは可能です。ただ、飛び出し防止のゲートは数年しか使用しない場合が多く、子どもが成長すればむしろ邪魔になることも。せっかくなら、その予算を庭の可能性を存分に発揮させる「オープンな庭」にしてみませんか、とお伝えしています。
 では、庭の可能性とはどのようなことが考えられるでしょう。

1 家族に癒しや安らぎを与えてくれる
2 家の価値を高めてくれる
3 食育・植育など、子どもの心を育む学びの場となる
4 コミュニティをつくる

 今回は、特に④のコミュニティについての可能性をお伝えしたいと思います。
 子育ては、より多くの手があったほうが楽ですよね。ところが、子育て世代の多くが核家族。パパ・ママだけで頑張っている、というご家庭も多いのではないでしょうか?従来であれば、祖父母や友達、ご近所さんなど、多くのサポートが得られたかもしれません。しかし、コロナ禍でなかなか交流が取れず、孤独を感じる人も多いのでは。そんな中、外構で外部をシャットアウトしていては、交流も閉ざしてしまうかもしれません。だからこそ、意識的にコミュニティの機会をつくることも大切です。その役割を担うひとつのアイデアとして「オープンな庭」があります。庭は人を呼びます。家を囲う外壁の代わりに、みんなで座っておしゃべりができるイスやベンチが置けるスペースさえあれば、豊かな交流が生まれます。そんな「庭時間」は、家族に癒しを与え、祖父母や友人、地域の人との交流の場となり、子どもを育むコミュニティを形成してくれます。子育てを楽にする環境、庭で構築してみませんか?
 

«
»